我が家の西洋ミツバチ飼育奮闘記 (4)

 ミツバチやチョウに優しいガーデニング 
2016年夏(6月) 〜 2017年夏まで A
2017年1月17日、 
1月14日から16日にわたって記録的な寒気が居座り、雪こそほとんど降らなかったものの、冷たく厳しい強風が吹きすさむ極寒が続いた。少々の寒さには平気なミツバチもこの寒さには閉口しているようで、この間、巣門から全く姿を見せなかった。しかし本日(17日)にはようやく寒気団が後退し始め、少々寒いながらも心地よい快晴の朝を迎えると、この変化を察してか、日が高くなるにつれてミツバチはその元気な姿を見せはじめた。
この寒い時期に満開の花を咲かせるのは庭の北東に植栽しているビワで、たくさんのミツバチが羽音を立てて吸蜜に励んでいる。この凄い適応力を垣間見て、自然の力強い姿に感激 ・・・ 本当にすごい。
2017年1月23日、
晴れているにもかかわらず気温は5〜6℃止まり。冷たい風が厳しく吹きすさぶ一日で、体感温度はさらに低い。ネットではミツバチが活動する最低気温は8℃とされているが、もっともっと低い気温でも活動しているようで、こんな寒い日でも、晴れるとミツバチは飛び出していくようだ。昨年には、晴れると、積もった雪の中でも飛び出していくミツバチの姿を観察していた。さらに、大きな花粉塊を持ち帰ってくるので、どこかに蜜源となる花が咲いているのだろう。我が家では、ミツバチの蜜源と言えばビワの花くらいだろう。ビワの花もそろそろ終焉を迎えそうで、少し心配。そういえば、心配だった貯蜜については問題なさそうだ。しかし、2月に入って少し暖かくなったら給餌をすることにしよう。
2017年1月29日、新年初めての給餌
この数日は3月下旬を思わせるほどの暖かさになるとの予報から、内検を行うことにした。久々の内検で不安だったが、ミツバチはとても元気で機嫌はよさそう。また、その数はまずまずで、この冬を無事に乗り切った感がする。ただ、やはり貯蜜量は十分とはいえないようだ。そこで、ご近所の梅の花も咲き始めていることから、常識的には少々早いと思われるが、思い切って砂糖水と代用花粉の給餌をすることにした。
砂糖水 (砂糖:熱湯 =1Kg:660ml)
代用花粉(乾燥酵母:上白糖:熱湯 = 50g:50g:20ml)
2017年2月13日
夜は冷えるものの比較的暖かい快晴の日が続く。最高気温は10℃ 前後か? それでも蜜蜂はとても元気で、巣門の前は分蜂を疑わせるくらい賑やかだ(写真下)。早めに巣礎枠を増やして蜜蜂の増殖に対応できるように、今から心構えをしておこう。
2017年2月25日、内険と巣脾枠の増設
ミツバチの元気がとても良いので、久しぶりに内検した。ミツバチは全面に殖えており、蜜もかなり貯蓄されいるようで、今後も益々状況は良くなる様子。調子が悪そうだったら再度給餌しようと思っていたが、予想以上に良い状況なので、給餌器を取り出して巣脾枠を入れることにした。巣礎枠でも良いのだが、増殖をスムースに進行させるために巣脾枠にした。
2017年3月9日、雄バチ登場
ここ最近、春らしい暖かい日差しのなか、賑やかな「時騒ぎ」が頻繁に見られる。今日は雄バチが巣門のあたりを徘徊する姿が見られた。いよいよ巣の中も活発に動き始めたようで、分蜂への対応を準備しなくてはならないようだ。もちろん、巣箱の内険も慎重に観察しなくてはならない。 
2017年3月21日、冷たい雨の中、騒がしい巣門
夜中から冷たい雨が一日中降り続き、気候はまるで冬に逆戻り。早春の気候は三寒四温・・・仕方がないですね。
お昼頃に巣箱の前を通りかかると、この冷たい雨の中、たくさんのミツバチが巣門前に集まり、妙にゴソゴソと動き回っている。気にせず通り過ごしたものの、暫くして、チョッと気になり始めた。雄バチも頻繁に飛び始めたこともあり、予想以上に早く分蜂なんてこともあるのではないか?・・・まだ防寒箱も外していないと言うのに・・・。 明日晴れたら内検し、早々に分蜂用の巣箱も準備することにしよう。写真(左下)は午後6時頃に撮影したもので、お昼頃にはこれの4〜5倍の規模で騒いでいた。また、午後11時半に様子を見に行ったところ、写真(右下)のようにかなり大きな塊になっていた。夏の高温期ならともかく、気温7℃の早春の真夜中にこのような状況になるのは、何を意味を示しているのだろう。注意して観察を続けよう。

3月21日、午後6時頃

3月21日、午後11時半 気温7℃
2017年3月22日継箱の設置
早朝から巣門前は賑やかだが、分蜂の様子は認められない。早速内検を開始すると、巣箱の中は驚くほど沢山のミツバチで飽和状態。すべての巣脾枠は、両面ともミツバチで巣が全く見えないほど。一部は天井の隔王板を通り抜け、厚い麻カバーの隙間で団子状になっていた。残念なことには、蜜がほとんど蓄えられていないこと。これだけ大きな集団を維持するには、かなりの量の蜜が必要と思われるが・・・。さて、有蓋の巣で占められる巣脾枠を2枚選んで継箱(上段)に移し、両側を空の巣脾枠で挟んだ。また、下段には中央部に替わりの2枚の空巣脾枠を入れ、上段と下段の間に隔王板を挟んで蓋を閉じた。今後、貯密量に注意しながら観察を続けることにしよう。防寒箱は、もう暫くして安定して暖かくなるまで待って外すことにしよう。
2017年3月23日、巣礎枠の作成
分蜂を前にして、巣箱や関連材料の準備をすることにした。巣箱と継箱の清掃と火炎消毒。昨年から保管していた巣脾枠の確認と清掃。そして、巣礎枠の作製である。巣礎枠については、巣礎や針金などの必要となりそうな材料を予め中国から輸入して準備を進めていた。
(写真右)修理する巣礎枠と、輸入した針金と針金引っ張り器具
(写真左下)輸入した巣礎と、使用するハンダゴテと蜜蝋(黒い塊、巣脾を処分したときに保存)
(写真右下)ハンダゴテで蜜蝋を溶かし、新たに張った針金に巣礎を固定する。
2017年4月1日、迫力の時騒ぎ
一刻も早く防寒箱を外したいほどの陽気が続くのだが、明け方には1℃前後まで下がる毎日で、なかなか踏ん切りが着かない。しかし、今の寒波が過ぎ去ったところで、いよいよ実行することにしよう。そこで、新たな巣箱を清掃し、内部を火炎消毒し準備を整えた。今日は、分蜂を思わせるほどの大掛かりな迫力のある時騒ぎ。巣箱の内部では、爆発的に蜜蜂が増殖しているのだろう。内険を頻繁にして、分蜂に備えることにしよう。
2017年4月5日、防寒箱を外す
今年になって最高気温を記録するほどの暖かさで、早朝からミツバチの出入りは激しい。そこで、思い切って防寒箱を取り外すことにした。屋根の波板や蓋、稲藁などを取り去り、まず、継箱を外して移動する。次に、少し重いが下段の巣箱と防寒箱を一緒に側にずらし、防寒箱の元の位置に新たな巣箱を設置する。防寒箱の中の巣箱から、状況を観察しながら巣脾を1枚ずつ新たな巣箱に移していく。幸運にも巣脾には、まだ王台が作製されておらず、やや高く盛り上がったような巣は全て雄蜂の巣であった。心配していた蜜の貯蔵具合は、まだまだ少ないものの、きらきらと輝く蜜が広範囲に見られ、貯蔵が順調に進んでいることかうかがわれた。貯蜜は進んでいるものの、蓋がされている蜜巣は全く見られなかった。このような状態は分蜂前にも見られるという経験があることから、今後、より一層の注意が求められる。巣脾を移し終わると、隔王板を挟んで継箱を乗せた。ミツバチは前面に広がり、3月22日に新たに入れた巣脾にも産卵が進んでいるように見え、また、継箱の新たな巣脾には貯蜜が進行しているようだ。新たな巣箱への巣脾の移動を終えても、元の巣箱の中にはかなりの数のミツバチが残っていたので、新たな巣箱の巣門前に元の巣箱を横に倒しておくと、残っていたミツバチはゾロゾロと列を作って移動をはじめ、1時間もしないうちに全てのミツバチが新しい巣箱におさまり、巣門は通常の状態に戻った。

旧巣箱に残ったミツバチは、新巣箱へゾロゾロと移動する

これから分解して保管する防寒箱
2017年4月14日、夜中も巣門に大集合
暖かくなってきて、巣箱の中は暑くなりすぎているのだろうか? それとも、分蜂の前兆であろうか? 夜中の12時近くになっても写真(右)のようにおびただしい数のミツバチが巣門の前に大集合している。近いうちに内検して王台などのチェックをする必要がある。このような状態を見ると、初心者の私は不安でドキドキ・・・・。
ミツバチさんの気持ち・・・分かりません。
2017年4月19日、内検と王台処理
ミツバチは下段のみならず上段(継箱)にもビッシリと満ち満ちていた。上段の巣箱にはズッシリと重く蜂蜜が貯められ、群は順調に増殖している様子。下段では、今にも蜂が出てきそうな有蓋巣や蓋が張られたばかりの巣など、それぞれの巣脾では多様な状態が確認された。残る心配は予想以上に早い分蜂となるが、精査したところ、まだ確実な王台は作られていないようだ。しかし、蜂が溢れかえるほど殖えていることから、何時分蜂してもおかしくないと思われたので、王台になりそうな突出した巣の構造物を全て削除した。また、上段には巣礎を3枚継ぎ足して空間をなくし、ミツバチの居住空間を増やした。一方で、強群化したミツバチは攻撃性が極めて高く、ネット付の帽子で顔を保護していたものの、アゴがネットに接触した瞬間に・・・チクッ! 今年、初めてミツバチに刺される事態になった。アゴは見る見る腫れて、まるでおたふく風邪のよう・・・いや、ブルドッグかな?
2017年5月3日、今年初の分蜂
これまでの内険で王台らしきものは除去し続けたものの、とうとう今年初めての分蜂となった。お昼過ぎ、巣箱の異様な雰囲気に気づいて観察していたところ、少し規模の大きな「時騒ぎ」と思われた。しかし暫くすると、ますます規模は大きくなり、巣門からまるで噴出するようにたくさんの蜜蜂が飛び出し、見る見る上空を大きく舞い始めた・・・分蜂だ! 渦を巻くように暫く上空を飛び回った後で、この群は直ぐ近くの桃の木の比較的太い枝に垂れ下がったような大きな塊を作った。脚立で登り、枝をゆすって塊を落とし、プラスチックバケツで受けた。回収したミツバチを、2枚の巣脾と2枚の巣礎を入れた新たな巣箱に収め、給餌箱に砂糖水(砂糖:熱湯 =1Kg:660ml)を与えた。以後、以前から維持していた巣箱の群をA群(新しい女王蜂群)、新たな巣箱の分蜂群(以前の女王蜂群)をB群と呼ぶことにする。
A群は分蜂後も巣門に広く群がっており、再び分蜂しそうな様子。王台をいくらとっても、少し時を稼ぐことができるものの結局は分蜂されてしまう。やはり、人工的分割をさせなくてはならないのだろうか? これまた勇気が求められるなァ。
2017年5月4日、続く分蜂の気配
昨日分蜂を終えると、A群の巣門は平静を取り戻したように見えたが、夕方になると再び巣門にたくさんのミツバチが集結し始めた。一晩を経て4日のお昼ごろ、「時騒ぎ」と思われたミツバチのよくある情景が見る見る大きく激しくなり、飛び出したミツバチが上空で大きな渦を巻き始めた。エッ・・・・また・・・分蜂だ! 昨日よりもかなり大きな群れは、強い風にあおられながら桃の木に集結するように見えたが、暫くして元の巣に戻り始めた。風が強くて、このまま分蜂が続けられなくなったのだろう。脚立や新しい巣箱も準備を完了していたのだが、徒労に終わったようだ。明日は必ず分蜂するに違いない。
2017年5月7日、1日2度の分蜂
5月3日に分蜂したB群を内検して女王蜂を確認すると、越冬した(A)群の女王蜂に目印の黄色マークが認められなかったことから、この分封は最初の分蜂ではなかったようだ。すなわち、2度目の分蜂と思われる。分蜂後のA群は、引き続き分蜂しそうな雰囲気を漂わせていたが天候に恵まれず、晴れた7日の昼頃になって巣門周辺に大きく広がった姿(写真右下)を見せた。
予想通り、この群は1時間後には分蜂をはじめ、近くのモクレンの先端部に終結した(写真左下)。かなり高い場所だったが、容易にこの群を回収して新たな巣箱に収め、女王蜂も確認された。本年度A群からの3度目の分蜂となる。巣門付近にはまだ大きめの群れが残っていたが、驚いたことにおよそ2時間後、この群からさらに分蜂が強行された。分蜂群は全く同じモクレンの先端に集結し、同様に回収して女王蜂も確認された。一日に二度の分蜂、そして、A群4度目の分蜂となった。A群のミツバチは、どれくらい減っているのだろう? 次の内検が・・・とても心配。

2017年5月11日、A群5度目の分蜂
昨日から打って変わって朝から暑い日となった。今日は朝からA群の巣門が賑やかで、何か・・・いやな予感。そして予感は的中で、ミツバチは10時頃から続々と巣箱から飛び出し始め、アッという間に上空を覆うほどになった。この群れは暫く上空に留まった後、直ぐ近くの桃の木に落ち着いて大きな塊となった。桃の小枝が少しばかり邪魔になったものの、この塊は容易に回収することができ、新しい巣箱に収めることができた。A群からの5度目の分蜂となる。
2017年5月13日、A群6度目の分蜂
薄曇で少し風が強いお昼ごろ、今まで同じように・・・「時騒ぎ」と思われた状況が次第に規模が大きくなり、またもや分蜂となった。分蜂群は意外に短時間で桃の木に塊を作ったので、直ぐに回収した。どんどんと分蜂を繰り返し、A群は無くなってしまうのではないかと思われるほど・・・、確認しなくては。
2017年5月15日、A群7度目の分蜂をするも、帰巣
信じられない! 肌寒い曇天であったが、A群は午後1時ころ再び分蜂をはじめた。新たな分蜂の塊は近くのナシの木に作られ、無事に回収したものの、夕方には新たな巣箱の中は空になった。回収した新群のミツバチは、ゆっくりともとの巣箱(A群)に戻ったようだ。
2017年6月5日、今年初めての採密
6月2日に内検し、A群では、蜜蜂の総数は分蜂により明確に減少していたが、上段には十分な貯蜜が認められた。一方、B群では、働きバチは急速に増えているようであるが、貯蜜は採密できるほどではないようだ。入梅も近いとのことなので、今日の晴れた日にA群から3枚の巣脾を取り出して採蜜することにした。手法は既に馴れており、全く問題なし。今回は、およそ4.5Lの収穫となった。糖度は81.5%で、まずまずのところ。今年は、この1回で終わりになりそうだな。
2017年6月14日、A群とB 群の内検
A群は結果的に8度の分蜂を終えた。採密を終えてから内検していなかったので、思い切って調べて見ることにした。ありにも何度も繰り返された分蜂で、どれくらい減っているのだろうか? 継箱は不要になって外したほうが良いのかもしれない・・・など、思いをめぐらせながらA群の巣箱の蓋を開けた。驚くことに、上段にはかなりのミツバチが観察され、さらに、ずっしりと貯えられた蜂蜜を両手に感じた。これなら、もう一度採密した方が良いのかもしれない。ミツバチの総数にあわせた規模を良い状態で維持する必要がある。下段は、ミツバチに溢れた有蓋巣が多く見られ、女王蜂もしっかりと機能していることが確認された。次いでB群を内検すると、巣箱は蓋の内側にまでビッシリと群れたミツバチが観察され、一刻も早く上に巣箱を継ぐ必要に迫られた。直ぐに継箱を準備し、下段から有蓋巣が多く見られる巣脾を、女王蜂がいないことを確認して上段に移して新たな巣礎で巣脾を挟み、下段には新たな巣礎を2枚補充した。結局、新たな巣礎を4枚増やしたことになる。A群からの採密は、機を見て行うことにする。
 
2017年夏(7月) 〜 2018年夏(6月)@(NO.5)へつづく
  
     
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   (1-2)ミツバチの好む花(草花) ヨーロッパの種苗会社のリストから抜粋
   (1-3)ミツバチが好む花(花木やツタ性の花)ヨーロッパの種苗会社のリストから抜粋
   (2)ミツバチの果樹への貢献(ポリネータとして) 
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