我が家の庭の訪問者(その3-4)

 我が家の庭に棲みついたチョウ
 (3-4) アゲハチョウの仲間  ・・・ キアゲハ
 内   容 (リンク)
(その3)      我が家の庭に棲み着いたチョウ
(3-1) ジャコウアゲハの生態
(3-2)アカボシゴマダラの生態
  (2-1)アカボシゴマダラの生態 我が家での生態観察と越冬幼虫の観察
  (2-2)アカボシゴマダラの生態 夏型の生態観 
(3-3)並アゲハ、クロアゲハの生態  
(3-4)キアゲハの生態
(3-5)カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハの生態

(3-6)ゴマダラチョウの生態  
(3-7)その他のチョウの生態
 
 
(C)キアゲハの生態
 我が家の庭でのキアゲハの食草は、ニンジン、ミツバ、パセリ(2016年1月には、さらにイタリアンパセリとアシタバが強化された)など。繁殖期には、どれでも普通に幼虫が見られる。
最初、キアゲハの訪問を期待して庭にニンジンの種を蒔いた。果たして、最初の種まきから確実に幼虫の姿が見られるようになった。また、ミツバとパセリは同じ目的て苗を植えたり種を蒔いたりして、宿根草として毎年株を育てながら、確実にキアゲハの食草になっている。特にどの食草を最も好むか・・・と観察していたが、特に大きな違いはないようだ。どちらかといえば、幼虫は人参で最も多く、パセリではやや少ないようだ。
2015年4月25日 今年になって初めて、キアゲハの雌2頭の来訪を受けた。いま産卵できる食草といえば・・・ミツバかな。ミツバは庭と畑の境界あたりに雑草化している。畑を始めた頃、家内とホームセンターへ野菜の苗を買いに行った。「畑に何が植えたい?」 ・・・ 「パセリに、ミツバに・・・バジル。」 これらは見事に育ったものの、どれ一つ食卓に上がることは一度もなかった。そこで、ミツバはキアゲハの食草として残している。それにしても、キアゲハの成虫の写真を撮るのは難しい。吸蜜に静止するとき以外の撮影はできないだろう。
写真は2016年7月
、ヒャクニチソウに吸蜜に訪れた。 
2016年はキアゲハ大発生の年といえるだろう。7月の末ではアゲハチョウよりも頻繁に見られる。
 2016年7月25日
庭の地面でバタバタと音がする。振り返ると・・・闘争とも見えるキアゲハの壮絶な交尾行動(写真下)が展開されていた。飛んだり・・・地面に叩きつけられるような音を立て、地面を転がるように激しく動き回る。本当に喧嘩のよう。この行動は5分以上にもおよび、ひたすらにカメラを構える私をただ感動させた。こんなに激しい行動を見たのは初めてで、これはキアゲハに特徴的なものなのか? それとも、どんな種でもよくあることなのだろうか? 赤い矢印は雄の交接器。
   
   
2016年7月17日
久々の晴れ日に、気温はドンドン上がり、畑のニンジンにはたくさんのキアゲハが産卵に訪れている。ニンジンで発生すると、ニンジンが収穫できなくなるので・・・困るなあァ!アシタバには期待しているのだけど・・・まだ・・・。でも、卵だけは容易に見出せる(写真下)。

コリアンダーの若芽に産卵された卵

アシタバの葉裏に産卵された卵
2017年9月15日、エチゼンハゴボウ(キク科)に産卵
庭で小苗を植え替えていた時、私の近くで緩やかに飛翔するキアゲハの雌が現れた。私を警戒することもなく、あたかも疑似産卵と思われるような行動をとりながら周りを飛び回る。ところが驚いたことに、すぐ近くのエチゼンハゴボウの若葉に産卵(写真下)したのだ ・・・ 本当に。産卵場所を間違えることなどないはずなのに・・・。周りを見渡しても、本来食草となるべきセリ科の植物は見当たらない。どうしたことなのだろう。もちろん、これからも観察は続けるが・・・。
2017年9月21日、エチゼンハゴボウに産卵された卵が孵化
産卵された卵が孵化し、卵の殻をきれいに食い尽くした幼虫はハゴボウの葉の上を徘徊し始めた。小さな体にしては動きは俊敏で、大きな葉を一回りしてから長い軸(葉柄)を下り、隣の葉の軸を登って新たな葉を動き回っている(写真下)。どうやらキアゲハの幼虫は、エチゼンハゴボウを食草として認めないようだ。こんなに激しく動き回ると、すぐに体力を使い果たすのではないかと心配になる。キアゲハの母親がこの葉に産卵したのだから、この幼虫に課せられた運命として放置するのが原則となろう。でも、ちょっとかわいそうなので、明日もまた同じ状態ならパセリに移してやることにしよう。
   
2017年9月22日、1令幼虫をパセリに移動
翌日(本日)、かなり離れた葉の上で、憔悴しきっている昨日の幼虫を見出した。このままでは間違いなく死んでしまうことが考えられるので、小枝で幼虫を畑のパセリに移動した。無事に育ってくれることを祈る。やはり、キク科のエチゼンハゴボウではだめか?
2017年4月24日、キアゲハのパセリへの産卵確認とその成長
ネットでキアゲハが好んで産卵する食草にパセリが最も良いとの記事を見かけたことがあり、2016年秋にパセリを播種して苗を育て、2017年度の産卵に備えることにした。2017年4月24日にキアゲハの初来訪を受け、軽快に庭を一通り飛び回った後、産卵に降り立った食草は、果たしてパセリであった。例年、この時期には十分に育ち量的にも目立った食草のミツバを目指すはずなのだが、今年は見向きもせず、まっすぐにパセリに向かった。キアゲハは一日中、何度もやって来てはパセリへの産卵を繰り返した。  さて、今年もキアゲハのライフサイクルが我が家の庭で始まると思うと・・・嬉しいですね。パセリでの卵や幼虫は、目立って見つけやすい。

パセリに産卵するキアゲハ
 
パセリに産卵された卵
 
2017年5月9日 2令幼虫
 
2017年5月17日 3令幼虫
 
2017年5月25日 5令(終令)幼虫
 
ニンジンでの成長記録
 2016年7月1日
ミツバの群落ではキアゲハの終令幼虫が目立つ。軽く数えても10匹ほど。これだけたくさんの幼虫がいるのに、卵と若令幼虫は意外に見つからない。この日には、ようやく3令幼虫を見つけた。これからもっと探してみることにしょう。
 2016年7月24日
卵と終令幼虫はよく見かけるものの、その間の若令幼虫の姿がほとんど見つけられない。そこで、ネットを掛けて卵を確保し、その後の幼虫の成長を観察することにした。

2016年7月28日、孵化したての1令幼虫
 
2令幼虫

3令幼虫

2016年8月5日、キアゲハらしくなった4令幼虫
 
8月7日、わずか3日で5令へ脱皮
 
8月10日、丸々太って蛹化も近い
 
 8月12日、前蛹      8月13日、蛹化
 
8月17日、蛹化、別個体    8月22日、羽化   
  ニンジン(写真上左右)で見られたキアゲハの終令幼虫
 雑草化したミツバで育つキアゲハの終齢幼虫。キアゲハ独特の目だった警戒色が有効なのであろうか、真っ昼間に堂々と茎や葉を渡り歩く。効果的な警戒色で鳥などの餌にはならないのだろうが、寄生蜂などには逆効果と思われるのだが・・・。  
   
 (3-5)カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハの生態へつづく

 内   容 (リンク)
(その1) 我が家の庭を訪れるチョウたち 
 (その2) 庭で観察した蝶の興味ある行動 
  (その3)     我が家の庭に棲み着いたチョウ
(3-1) ジャコウアゲハの生態
(3-2)アカボシゴマダラの生態
  (2-1)アカボシゴマダラの生態 我が家での生態観察と越冬幼虫の観察
  (2-2)アカボシゴマダラの生態 夏型の生態観 
(3-3)並アゲハ、クロアゲハの生態  
(3-4)キアゲハの生態

(3-5)カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハの生態

(3-6)ゴマダラチョウの生態  

(3-7)その他のチョウの生態

モンシロチョウ、ルリシジミ、モンキチョウ、ツマグロヒョウモン、
ヤマトシジミ、キタキチョウ、ツバメシジミ、ウラナミシジミ、アサマイチモンジ
、スジグロチョウ、コミスジ
(3-エクストラ)この幼虫は何?
 
  (その4) トラップいろいろ
(その5) 幼虫の飼育便利グッズ
 (その6) 我が家を訪れるチョウの食草一覧(庭に自生・植栽している食草)
 (その7)  アゲハチョウの仲間 幼虫の比較
 別項目 我が家のバタフライガーデンをめざして
   バタフライガーデンを代表する花々(推薦)と、その花を訪れるチョウ
 付録 世界のバタフラーガーデン
  下野市で見られるチョウ
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   ミツバチやチョウに優しいガーデニング
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