(付録)  下野市のチョウ

 下野市の市街や里山で見られるチョウ
 
 下野(しもつけ)市には、さほど大きくないもののクヌギを主とする雑木が豊富な里山が残っており、そこはチョウ、クワガタ、カブトムシなど、子供たちが大好きな生き物の格好の住処になっている。私の庭(バタフライガーデン)についてではないが、付録として、ここ下野市の市街や里山で見られるチョウなどの虫たちをを紹介しょう。
 今になって話題になる里山だが、放置されて滅び行く里山もあれば、絶えず細かな手が入れ続けられ、とても良い状態に維持されている、言い換えれば、利用され続けられている里山もある。ここ下野市の里山は、北部といえども関東平野にあることから地形は平坦で、その中に足を踏み入れても迷子になるほどの広さではない。その植生はクヌギがほとんどで、コナラやエノキなどの雑木が混じる落葉樹に、アカマツとなどの若干の針葉樹との混合林が多い。関西の山の斜面が多い里山の自然の中で育った私には、このような平坦な里山は憧れの場所で、子供たちには格好の遊び場だと思うのだが、この地に来てから35年、子供たちの歓声を聴いたり飛び回っている姿を見ることはほとんどなかった。夏にはカブトムシが大量に発生し、真昼に訪れても虫かごがイッパイになるほどたくさん採集できるのに・・・。最近の子供たちは、このような自然の中で遊ばなくなったのだとつくづく思う。そういえば、網を振り回して昆虫を追い回している子供の姿をめっきり見なくなった。一方で、子供の時に自然の中で育ち、年を取っても自然が忘れられず、その中に身も心も委ねたくなる人達もたくさんいるのも事実だろう。もちろん私もその中の一人。私は、時節のいい時にこのような自然の中をゆっくりと散歩をしながら、自然の風景の一コマを写真に残すことを楽しみにしている。発見というほど大きな発見はないのだが、今まで知らなかった、いや、気がつかなかった下野市の自然の一コマを見つけ出して記録することができる。
 また、ここ下野市の新興住宅地には、定年後の余暇をこのような自然を愛でる仲間が意外に多いことにも気がついた。下野市では「下野市自然に親しむ会」という下野市住民による自然愛好グループ(もちろん私もメンバーの一人)が結成され、仲間と共にこのような自然をあらためて発見・再確認して楽しんでいる。
下野市で見られるチョウ
下野市で記録されているチョウの全てではないが、以前から撮りためていたものやこれから撮影できたものを記録として紹介することにしよう。我が家の庭の訪問者とともに、下野市に生息するチョウとなる。
アゲハチョウの仲間   太字:写真で紹介されているもの
1  ナミアゲハ 2  キアゲハ
3  カラスアゲハ 4  ナガサキアゲハ
5  クロアゲハ 6   モンキアゲハ
7  アオスジアゲハ 9  ジャコウアゲハ
 10 ミヤマカラスアゲハ  番外 ウスバシロチョウ 
  
ナミアゲハ

 キアゲハ
 
カラスアゲハ

 クロアゲハ

  ナガサキアゲハ(雌)
 
ナガサキアゲハ(雄)
 
ジャコウアゲハ(雄)
 
ジャコウアゲハ(雌)
 
ミヤマカラスアゲハ
 
アオスジアゲハ
 ウスバシロチョウ
近年、下野市の姿川の土手で見かけられた記録があるが、下野市に土着している報告はない。隣の壬生市では発生していると聞くので、壬生市からの突発的な飛来・迷蝶と思われる。
写真右は、壬生市で発生した個体。
下野市で発生している姿が見たいなあ。
 
 シジミチョウの仲間    太字:写真で紹介されているもの
1  ヤマトシジミ 2  ベニシジミ
3  ツバメシジミ 4  ウラナミシジミ
5  トラフシジミ 6  ウラギンシジミ
7  ルリシジミ 8  ウラゴマダラシジミ
 ゴイシシジミ 10   
11   ムラサキシジミ 12   ムラサキツバメ
13   ミズイロオナガシジミ 14  アカシジミ
15  ウラナミアカシジミ 16   ミドリシジミ
17   オオミドリシジミ 18   シルビアシジミ
       

ツバメシジミ (雄)

ベニシジミ

ヤマトシジミ 雄

ヤマトシジミ 雌

ヤマトシジミ 交尾中

 ルリシジミ

ウラナミシジミ

トラフシジミ
 
ウラギンシジミ
 
ウラギンシジミ(雄)

ゴイシシジミ

ゴイシシジミ
 
ムラサキシジミ 

ムラサキツバメ
 シルビアシジミ  
雑木林の宝石  ゼフィルス

ミズイロオナガシジミ

ミズイロオナガシジミ

アカシジミ
ウラナミアカシジミ
 ミドリシジミ  オオミドリシジミ
   
   
タテハチョウの仲間
1 オオムラサキ 2  コムラサキ
3 ゴマダラチョウ 4  アカボシゴマダラ
5 ヒオドシチョウ 6   キタテハ
7 アカタテハ 8  ヒメアカタテハ
ルリタテハ 10   クジャクチョウ
11  ツマグロヒョウモン 12   ミドリヒョウモン
13   ウラギンヒョウモン 14 オオウラギンスジヒョウモン
15  メスグロヒョウモン 16   
17   イチモンジチョウ 18   アサマイチモンジ
19  コミスジ 20  サトキマダラヒカゲ
21 ウラナミジャノメ 22  ヒメウラナミジャノメ
23  ヒメジャノメ 24   ヒカゲチョウ
25   テングチョウ 26   アサギマダラ
       

オオムラサキとカブトムシ

オオムラサキ 
  
真冬の幼虫探し
里山を形成するクヌギを主とする落葉樹に混じって、エノキが所々に見受けられる。これらのエノキは決して大木ではないのだが、特に、林の端に生育するエノキではオオムラサキ、ゴマダラチョウ、アカボシゴマダラなどの越冬幼虫を見つけることができる。夏期に成虫が見られた近隣のエノキには産卵されることが多い。 
   
オオムラサキなどの幼虫を見出すには、クヌギに混じって生育している比較的小さなエノキがよい。  木の根元、特に北側に積もったエノキの落ち葉を、一枚一枚確認していくと、その裏に幼虫を見出すことができる。 
   ゴマダラチョウの幼虫(上)と
            オオムラサキの幼虫(下)

 ゴマダラシジミ

アカボシゴマダラ 

 ヒオドシチョウ
 
 テングチョウ
 
ヒメアカタテハ
 
キタテハ
 
アカタテハ

コムラサキ 
 
クジャクチョウ
 
ルリタテハ

キタテハ 秋型
 
キタテハ 秋型
 

ツマグロヒョウモン (雌)

ツマグロヒョウモン (雄)
 
ミドリヒョウモン

 ウラギンヒョウモン
   
 メスグロヒョウモン(雄)   メスグロヒョウモン(雌)
   
 オオウラギンスジヒョウモン

アサマイチモンジ
 
サトキマダラヒカゲ

イチモンジチョウ 

コミスジ 

ヒメウラナミジャノメ

ヒカゲチョウ

ヒメジャノメ
 アサギマダラ  
 シロチョウの仲間
1 モンシロチョウ 2  スジグロチョウ
3 ツマキチョウ 4  キタキチョウ
5 モンキチョウ 6  ツマグロキチョウ
7 8
10 
  
 
タネツケバナに産卵するツマキチョウ
  
ツマキチョウ 雄
 
モンシロチョウ (雄)
 
スジグロシロチョウ
 
モンキチョウ 雄
 
キタキチョウ
ツマグロキチョウ
   
セセリチョウの仲間 
1 ダイミョウセセリ 2  キマダラセセリ
3 イチモンジセセリ 4 チャバネセセリ
5 コチャバネセセリ 6 オオチャバネセセリ
 
ダイミョウセセリ
 
キマダラセセリ

 イチモンジセセリ
 
チャバネセセリ

 コチャバネセセリ
 
オオチャバネセセリ
 その他 
 
カブトムシ
 
クツワムシ 褐色型

 クツワムシ緑色型

サトクダマキモドキ
 
アオマツムシ
 
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