種まきの実際
 特に注目すべき草花・野菜の播種と挿し芽(その3)
特に注目すべき草花・野菜の播種 その1
 1  デルフィニウム   2  ルピナス   3  タナセタム・ジャックポット  4 エキウム
特に注目すべき草花・野菜の播種 その2
 5  カンパニュラ  6  ジギタリス   7 ペタロステマム(ダレア)  8 西洋オキナグサ
特に注目すべき草花・野菜の播種 その3 
 9  ガーベラ  10  エキナセア  11 ラティビダ  12 ルドベキア 
特に注目すべき草花・野菜の播種  その4 
13  ワイルドストロベリー  14  アシタバ   15  アルメリア  16  フランネルフラワー
17 プリムラ・メラコイデス  18 真冬の種まき         
特に注目すべき草花・野菜の播種 その5   
 A  レタス B  ピーナッツ  C 鷹の爪(唐辛子)    
挿し木(芽)による増殖の実際(1)
 1  宿根アリッサム  2  マーガレット  3  オステオスペルマム  4 ダイアンサス
  5 ブッドレア 各種    6 センダイハギ、ゲラニウム、サルビア、キャットミントなど
挿し木(芽)による増殖の実際(2)
 7 リモリウム
 ラティフォリウム
  8 ローダンセマム
 
9)ガーベラ
花壇に大好きなガーベラをもっと増やしたいと思っていたのだが、なかなかチャンスに恵まれなかった。2018年の春に購入した宿根ガーベラ・ガルビネアスイートが庭で開花したところ、その存在感ある美しさに感激し、なんとかこのガーベラを殖やしたいと思った。開花した花は無事に大量の種をつけたので、早速この種を収穫し、紙封筒に入れて冷蔵庫で保管した。
ガーベラの播種法をネットで検索したところ、なかなか難しいとのことなので、その記録をここに残すことにした。
2018年8月27日、採種した種を平鉢に蒔くことにした。保存していた種を観察すると、子房が十分に成熟していると思われる種子がほとんど見当たらない。発芽はほとんど望めないものの、種子を綿毛のままキッチンペーパーに挟み、水で湿らせてサランラップに包んで冷蔵庫に一晩保存した。水を含んだ成熟種子の子房は大きく膨らんでいるので、有望な発芽種子は容易に判断できる。これらの種子(子房が膨らんでいない種子を含めて)を播種用土を敷いた平鉢の上に播き、種子を軽く押さえて覆土はかけず(写真右)におよそ一週間、暗黒で保存した。一週間後、写真下のように、用土の上にはもやし状の発芽が確認できた。黄色の発芽双葉苗の根部に軽く覆土し、明るい日影に移した。

もやしのような発芽を確認後、根部に用土をかけた

数日後、太陽光を浴びて小苗の葉は緑化した

10月10日、本葉が伸びて順調に生長を続けている

10月10日、鉢上げ 
10)エキナセア
エキナセアの播種は何度か試みたものの、一度も成功したことがない。そこで、メル友から頂いたエキナセアから採種した種子(エキナセア・パラドクサ)とUSAから取り寄せ種子(エキナセア・パリダ)を、播種法を良く調べてから再度播種してみることにした。
エキナセアの播種
@通常方法(直播)
  晩秋に直播。覆土3〜6oで軽く押さえて、発芽は翌春を待つ。用土は乾かさないように保持。
A年内に発芽させる方法
  湿らせた用土を混ぜて播種する前8週間冷蔵保存。(7月30日処理、9月30日播種予定)
B春に播種する方法
  直播する日から3ケ月前に、湿らせた用土と混ぜて冷蔵。春に播種し、発芽まで用土を湿潤に保つ。
ここではA年内に発芽させる方法を試すことにした。用土の代わりにバーミキュライトを用い、2018年7月30日に冷蔵庫に保存。予定通り、9月30日にバーミキュライトと共にセルに播種し、覆土としてバーミキュライトで2oほど覆った。

種子をバーミキュライトと混ぜて湿らせ冷蔵庫で保存

処理済みのエキナセアの種をセルに播種した

10月8日、パリダが芽生えた

11月16日、エキナセア・パリダの鉢上げ
 2019年2月エキナセア・パリダの発芽比較
種子の処理: 種子とバーミキュライトを混合し、水に湿らせて冷蔵保存
1、処理をしないで播種(乾燥冷蔵保存) ・・・・・・・  発芽ナシ
2、1月20日〜2月20日(1ケ月)冷蔵保存 ・・・・・・・  2本のみ発芽
3、11月20日〜2月20日(3ケ月)冷蔵保存 ・・・・・・  たくさん発芽
ケース1〜3、すべて2月20日に播種した   
  
<発芽の結果>
写真(右)は3月20日に撮影したもの
結果には、1〜3で大きな差異が見られた。
圧倒的に良好な発芽率を示すものは、3ケ月冷蔵保存したもの(ケース3)で、種子は冷蔵保存していても湿らせなかったものは全く発芽しなかった(ケース1)。

2019年4月2日、ようやく直植えサイズに生長

2019年5月20日、開花は来年かな?
11)ラティビダ・ピナータとコムニフェラ(メキシカンハット)  
 以前、ブロ友からこの種を送ってもらい、極丁寧に播種したものの発芽しなかったという苦い経験がある。そこで、種子をUSAから輸入して、再度挑戦してみることにした。
前準備として、播種1ケ月前に種とバーミキュライトを混合して水をくわえて湿らせ、冷蔵庫に保存した。2019年2月20日には、冷蔵庫で湿らせて1ケ月保存した種子と、通常の冷蔵庫で乾燥保存の種子とを、同時に播種した。 
両者とも発芽したものの、通常の播種では極僅かな発芽に比べて、水浸冷蔵処理したものは、写真のように圧倒的な発芽率であった。

一斉に発芽してきたラティビダ・コムニフェラ

ラティビダ・ピナータ (2019年3月4日左右とも)

5月3日、直植えサイズのラティビダ・コムニフェラ

5月3日、直植えサイズのラティビダ・ピナータ
12)ルドベキア ・マキシマ  
ルドベキアも発芽には長時間を要し、また、効率が悪くという印象があるので、 USAから輸入したマキシマとコムニフェラの2種の種子を、前述のラティビダと同様に、冷蔵庫で湿らせて1ケ月保存した種子と、通常の冷蔵庫で乾燥保存の種子を、同時に播種した。

2019年3月4日、発芽を確認

5月23日、4月2日に直植えした苗はゆっくりと成長
特に注目すべき草花・野菜の播種 その1
 1  デルフィニウム   2  ルピナス   3  タナセタム・ジャックポット  4 エキウム
特に注目すべき草花・野菜の播種 その2
 5  カンパニュラ  6  ジギタリス   7 ペタロステマム(ダレア)  8 西洋オキナグサ
特に注目すべき草花・野菜の播種 その3 
 9  ガーベラ  10  エキナセア  11 ラティビダ  12 ルドベキア 
特に注目すべき草花・野菜の播種  その4 
13  ワイルドストロベリー  14  アシタバ   15  アルメリア  16  フランネルフラワー
17 プリムラ・メラコイデス  18 真冬の種まき         
特に注目すべき草花・野菜の播種 その5   
 A  レタス B  ピーナッツ  C 鷹の爪(唐辛子)    
挿し木(芽)による増殖の実際(1)
 1  宿根アリッサム  2  マーガレット  3  オステオスペルマム  4 ダイアンサス
  5 ブッドレア 各種    6 センダイハギ、ゲラニウム、サルビア、キャットミントなど
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 ラティフォリウム
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