第22回パフィオサロン in ろまんちっく村


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テーマ「bougainvilleanumブーゲンビレアナムとその仲間達」のまとめ(協力:花房 英美)

テーマ 『bougainvilleanumブーゲンビレアナムとその仲間達』
1. 原種の紹介(歴史・分布・分類)
 
1 原種の紹介・分類・・・『bougainvilleanumブーゲンビレアナムとその仲間達』に含まれる原種としてbougainvilleanum(ブーゲンビレアナム)、violascens(ヴィオラッセンス)、papuanum(パプアナム)、wentworthianum(ウェントウォーシアナム)の4種がある。


  1・1bougainvilleanum(ブーゲンビレアナム)・・・1960年代前半に発見され1971年にFowlieにより記載された。自生地はニューギニアのブーゲンビル島(Bougainville)のみである。後述のviolascens(ヴィオラッセンス)に似るも全体に緑の濃い種であり、ドーサルの緑色の筋もはっきりしていてviolascensよりリップが小さく、見間違えることは少ない。分類学者によりこのbougainvilleanumはviolascensのシノニム(異名同種)や変種として扱われているがRHSでは独立した種として登録されている。
  1・2violascens(ヴィオラッセンス)・・・1907年New Guinea本島の北東部で発見され1911年記載された。自生地はNew Guinea本島の北東部に点在する。葉や花の大きさやスタミノード等変異のある種でありbougainvilleanumやpapuanumに似るがその区別は容易である。最大の特徴は赤(紫)に染まるペタルであり点(spot)は入らない。またリップも特徴的でペタルより長くかつ大きくて丸い。
  1・3papuanum(パプアナム)・・・1915年記載。自生地はNew Guinea本島の南西〜南東部に点在する。papuanumはviolascensに似ているだけでなくwentworthianumにも似ているが最大の特徴であるペタルの点が明確に入ることにより区別できる。ただし全くと言ってよいほど流通していないため実物を見る機会がなく写真すらほとんどない状況である。
  1・4wentworthianum(ウェントウォーシアナム)・・・Bougainville(ブーゲンビル)島で1961年発見され1968年に記載された。自生地はBougainville島とSolomon(ソロモン)諸島である。wentworthianumはpapuanumにとてもよく似ているがpapuanumと違いペタルには点がない。violascensにも似るがwentworthianumのペタルはviolascensより横に張り、ペタルの縁が波打つ。スタミノードはbougainvilleanumのそれとよく似ている。papuanum同様に流通しておらず実物はおろか写真すら少ないのが現状である。

 
2.交配結果
 個性的な花容と栽培難のためか交配はほとんどされておらずわずかにvenustum x violascens、venustum x bougainvilleanum、sukhakulii x violascens、Alma Gavert x violascens、Maudiae x bougainvilleanum、Yerba Buena x bougainvilleanum のみが紹介された。どの交配でも全体に小型で色も薄いが、ペタルの先のピンクがきれいなものもあった。

3.栽培
 なし

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