No.1

Paph. hiepii

この花は普通のヒエピーの花よりかなり優良な形をしています。まるで、ジャッキーのようですね。また、この花はJAVECO(ハノイ)で葉がすべて緑色のアルバム個体と思われる株から咲いたものです。残念ながら、ペタルの基部に僅かな紫紅色の微細点が入っており、アルバム個体ではなかったようです。

つい最近、ベトナム北部、ナパ州(ベトナムと中国の国境近く)で新しいパフィオペディルム、パービセパルムの一種が発見されました。

Paph. hiepiiはPaph.jackianumと似ていますが、それとは異なった新しい品種だそうです。今年(1997年)の10月にベトナム を訪れたとき、ハノイのある蘭園芸家が竹カゴ一杯のマリポエンセのような葉をもつ株を手に入れていた。この株はベトナム北部ではあるが、中国との国境とはかなり離れた比較的南の地域で採集されたという。しかし、この株がマリポエンセなのか、ヒエピーなのかは不詳。次回、ベトナムを訪れたときに調べてみることにしよう。


 先日、東南アジアの友人から、新しいパフィオが発見されたといって、上記のPaph. hiepii の他、下記の2種についての情報(写真を含む)を送ってきました。No.2に記載したPaph. helenae についてはご存じの方も多いと思いますが、No.3のPaph. gigantefolium については初めての話しです。疑問の点も残りますが、とりあえず紹介はしておきましょう。 


No.2

Paph. helenae


 ベトナム北部、中国との国境に近いナパ州のカオ・バン地区、標高900メートルくらいのカルスト地形を示す切り立った北向きの岩棚で発見された。葉の長さは6〜9cm,幅1.2〜1.6cm。6〜9cmの細い花茎に花径5〜7cm、ペタル0.4〜0.8cm x 2.5〜3.5cm。現地の最低気温は10度、最高気温は32度くらい。しかし、各月の平均気温は14度以上になる。


 その2 (NO.3) につづく