AJOS 2018年2月例会から

石野 好胤(ISHINO YOSHITANE)
写真1
Aer. lueto-alba


写真2
Angcm. germinyanum

写真3
Bulb.comosum

1 Aer. lueto-alba 斉藤正博
アフリカ大陸産のクールタイプで栽培は少し難しいがこれは見事な作りである。Aerangisの花は通常純白又はクリーム色であるが、この花は蕊柱が赤い唯一の変種。逆に純白のluteoalbaは見たことはない。香りもありかわいい。

2 Angcm. germinyanum 中島文子
マダガスカル産のクールタイプ。長い距(きょ)の他ペタルとセパルの先が伸びて長いひげのようになり面白い形態をしている。ちょっとひ弱に見える細い株から立派な花を咲かせます。

3 Bulb.comosum 清水柾孝
最近日本に多く入るようになったインド北部〜ミャンマー産のバルボフィラム。細かいひげがあるので瓶洗いオーキッドとも呼ばれる。わずかであるが香りがあるので今回はフレグランス部門に出品された株である。








写真4
C. walkeriana


写真5
C.lueddemanniana fma. coerulea
'Mariauxi'
写真6
Den. Valley Angel
'China Dream Crystal'

4 C. walkeriana 斉藤正博
Cinquenterarioのセルフ株であるという。’Cinquenterario’そのものはチポタイプであるが先祖にセルレアの血が入っているのでその子供にはある確率でセルレアがでる。本株もその一つで従来のセルレアよりも一回り大きい素晴らしいワルケリアナである。今回は1輪咲きなのでフレグランス部門に出品されたが、2輪あれば個体審査で充分入賞できる株と思われる。

5 C.lueddemanniana fma. coerulea 'Mariauxi'  伊藤 彬
‘Siquesique’とともに自然種セルレアの名花である。ペタルの幅が広く。リップも綺麗に展開している優秀個体。完成度の高い雄大な花である。カトレア好きの方ならコレクションしたくなる個体である。

6 Den. Valley Angel 'China Dream Crystal'  高橋 暢
何とも言えない可愛い花である。台湾で作出された株と思われるが、交配の妙を感じる。








写真7
Epi. cinnabarinum


写真8
Phrag. Scarlet O'Hara

写真9
V. coerulescense

7 Epi. cinnabarinum 小泉邦夫
色も良く見事な作りである。ベネズエラ原産の自然種でクールタイプではなく低地性タイプのため、栽培はそれほど難しくはないという。密集して多数の花をボール状に開花している姿は迫力を感じます。

8 Phrag. Scarlet O'Hara 和田キミ子
小説、映画の「風と共に去りぬ」の女主人公の名前をつけた交配種でその名前の通り艶やかで気品のある花である。Phrag.besseaeが3回かかった交配種でPhrag.besseaeの色、形の良いところが出ている。

9 V. coerulescense 菊地秀樹
インド北部ヒマラヤ地方の原種。鮮やかなスカイブルーが魅力的。サイズが大きく豪華な交配種のバンダとは対照的に可憐なバンダも良い。香りの良さも人気の高い証拠です。








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