◆第49回 全日本蘭協会洋らん展の概要 池袋サンシャインシティの文化会館2階に於いて1月7日より11日までの5日間、「サンシャインシティ世界のらん展2010」(第49回 全日本蘭協会洋らん展)を開催しました。サンシャインシティでは6回目の開催で、今年もアクセスのよい文化会館2階展示ホールが会場でした。今回会場に出品された個別展示株は約1,056株(全日本蘭協会約288株、愛好団体約768株)となり、関東近県を中心に多くの愛好団体が参加して、アマチュア団体が主催する蘭展としては今年も最大規模となりました。メインテーマは「花・魅せられて・蘭」と数多くの色彩や形状に富んだ素晴らしい花々の展示となりました。シンポジウムは「失われゆく蘭の楽園?」と題し、パナマ、タイ、マレーシアの蘭自生地について、現状と保護の観点で議論が行われました。 入場者数は昨年以上の8,400名で終日切れ目のないご来場をいただきました。 特別展示は、当会の歴史を紹介するコーナーや「蘭にまつわるお宝展」「会員による美術作品展」と題し、愛好家所蔵の美術・工芸品をお借りして展示しました。蘭を題材にした様々な作品が展示され、作品の前では多くの方が足を留めていました。講演では当会理事長から「蘭を診る」と題し、世界らん展日本大賞受賞までの栽培や苦労話など、舞台裏を紹介させていただきました。 認定審査入賞数は53個体にのぼり、愛好団体からは14個体の入賞がありました。 |
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会長賞 | 最優秀賞 |
◆展示の概要 会員による個別展示:約288株 会 長 賞:斉藤 正博 C. (Slc.) Romantic Girl ‘Riverside' AM/AJOS 褒 賞:31作品(会長賞、優秀賞(農林水産大臣賞)、小柴賞、交流団体賞28) 認定審査:入賞39点 小柴賞(香りの審査):佐藤 春雄 Rlc. (Blc.) Chia Lin ‘Shinsu #1' 愛好団体によるグループ展示:約768株 最優秀賞:関根 俊雄(オーキッドクラブ・藤沢) Pths. teaguei 褒 賞:32作品(最優秀賞、優秀賞、優良賞、協賛賞29) 認定審査:入賞14点 香りの審査ブルーリボン:伊東 忠夫(つくば洋蘭会) Dar. Charm ‘Blue Moon' パネル展示 「パナマにおける野生蘭保護活動」、「ボルネオにおける野生蘭保護活動」、「タイにおける野生蘭保護活動」 |
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全蘭入賞花 | 全蘭展示 |
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愛好団体入賞花 | 愛好団体展示 |
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香り審査展示 | 全蘭の歴史 |
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パネル展示:タイ、ボルネオ、パナマにおける野生蘭保護活動 | |
◆行事 開 会 式:1月7日(木)9:45〜 来 賓 大場 良一 日本洋蘭農業協同組合副組合長 福原 義春 全日本蘭協会名誉会長 堀口 紀美夫 ?サンシャインシティ代表取締役専務 シンポジウム:「失われゆく蘭の楽園?」 1月10日(日)13:00〜15:00 司 会 田中 利典(全日本蘭協会) シンポジスト チトラパン ティエンパヨトルン(代理 山本 伸一) 明智 洸一郎(パナマ野生蘭保護活動(COSPA)代表) 稲守 敏朗(映像ジャーナリスト、稲カンパニー取締役) 講 演:「蘭を診る」斉藤 正博(全日本蘭協会) 1月11日(月)13:00〜14:00 新年会(賀詞交換会):交流蘭会合同、約150名出席 乾 杯:小柴 はる ミニコンサート(バイオリン:信田恭子) 作 品 展:「中村恭子 日本画作品展」 「蘭愛好家による美術作品展」原画3点、写真4点、着物1点、鎌倉彫1点、水墨画1点 原色ドライフラワー2点、ガラス工芸品3点 特 別 展 示:「全日本蘭協会の歴史」 「らんにまつわるお宝展」版画集(21冊)1点、絵画2点、日本画2点、掛軸1点、 着物1点、彫金1点、リトグラフ2点、石版彫刻1点 |
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シンポジウム | シンポジウム |
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シンポジウム | 懇親会 |
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懇親会 | 懇親会 |
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信田 恭子 ヴァイオリン演奏 | 中村 恭子 日本画作品展 |
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愛好家による美術作品展 | 特別展示コーナー |
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会 場 風 景
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◆その他 出品花解説と栽培相談 販売コーナー:21の出展業者による売り上げは概ね昨年以上 ウェルカムフラワーディスプレイ:大場オーキッド 以上、概略をご報告します。皆様のご評価、ご意見を頂戴しながら、更に充実したらん展を目指して参りたいと存じます。例会でのアンケート等へのご協力をお願い申し上げます。 (斉藤 正博) ◆事務局より サンシャイン蘭展は、華やかに賑やかに惜しまれつつ幕を閉じました。 後半は暦が3連休を作ってくれて、時の人(ドーム2連覇etc、斉藤正博氏「ランを診る』)の講演が行われ、会場は立ち見席が出るほどの大盛況でした。ご来場者数は蘭展6回目で最多記録更新中です。 交流団体、全蘭会員合わせての出品者数は280名、香りとお宝展などのご出品を含めると、延ベ330名ほどの方々にお世話をおかけしました。初めてご参加の蘭友会様からは27名100鉢近くの出品があり、趣のある原種など、良く作られた珍しいカテゴリーの蘭を新鮮な感覚で堪能できました。ご尽力賜りました多くの愛好会友様へ厚く御礼申し上げます。新年懇親会には、各地、各会からお心づくしの珍しい,美味しい名産品がたくさん届きました。会員信田 恭子嬢の奏でるヴァイオリンを聞きながらの、心弾む嬉しいひと時・・有り難うございました。感謝を込めて・・・。 (記:中島文子) (撮影班:伊藤たまみ、澤井眞史、藤沼暁慶、山本伸一、諸星 勝博) |
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