ラン懇話会第64回大会のご報告

  ラン懇話会第64回大会が平成24年1月21日に開催されました。
雪混じりの雨のあいにくの天気でありましたが、久しぶりのグリーン・アカデミー・ホールでの開催ともあって、
40名ほどの方にお集まりいただけました。

 午前11 時に会長の挨拶が始まり、今回の大会の趣旨や講演課題の紹介がありました。また、ラン懇話会の会員の皆様へ会員情報登録の為のアンケートのお願いと、新しい試みとして懇親会を茶話会としするので気軽に参加してほしいとのお誘いがありました。

 「ランの面白い香り」では、ランの香りの記録された歴史の説明から始まり、香りは虫を誘う手段であり、種によって様々であること。ランの香りの表現をスイカ、ニッキ、柑橘系などと表し、誰もがイメージしやすい説明をしてくださいました。
また、小学校での取り組みも紹介されました。
 午後の部のトップは、「国際栽培植物命名規約について」の公演で、これも栽培植物の命名法の歴史から始まり、最新の第7版を説明していただきました。年間2000~3000種類も作出される栽培種の表記方法を解説して頂きました。

 2番目のフレッシャーズトークでは,大鉢仕立てのものの需要が下がり、厳しい状況にある「シンビジウムの商品開発」の講演でした。新たな商品として小鉢仕立てのテープルタイプを作出し商品化を進めているお話を、実物と写真を交えてご説明いただきました。

 最後の公演は「パプアニューギニア高地のラン」の紹介で、色鮮やかなDendrobiumの話題が中心でした。現地の人々との交流、簡単には人が踏み込めないような場所への蘭紀行は、現地を知る演者ならではのお話でした。

懇親会はお茶とお菓子を食べながらの茶話会となりました。例年、懇親会の参加者は少なくなる一方でしたが,気軽に参加できるとあって約20名ほどになりました。