ラン懇話会第63回大会開催のお知らせ

 7月30日に新宿御苑インフォメーションセンター2階研修室で行われました.初めての試みとして御苑,IUCNとの共催で実施されました.節電対応のために冷房も控え気味で扇風機を回しながらの対応となりましたが,幸いお天気が曇りがちで比較的気温が低かったことで救われました.大変多くの方がいらしてくださり会場も一杯になりましたが,懇話会の会員は残念ながら四分の1ほどでした.講演会は会長の挨拶で始まり,また,午後の部のはじめには新宿御苑管理事務所三村所長のご挨拶もいただきました.

        

            会長の挨拶                     新宿御苑園管理事務所長のご挨拶

総会では昨年度の報告の一部修正,昨年度の収支報告,来年度の予算計画,会則の変更
について報告がありました.シンポジウムには100名前後の出席があり、新宿御苑のインフォ
メーションセンターの立地条件の良さを再認識いたしました.


    

                                 展示場のポススター



演題は,菅野先生もわかりやすいスライドで詳しい説明でしたが,遺伝子の話となると

難しいといいながらも,熱心に聴講されていました.



太田先生には岐阜女子大学でのサギソウの保全や復元の現状を紹介していただき,
実践することの難しさが伝わりました.



 今回の水戸のサギソウ自生地回復の講演については,西川園長が実際に活動している会
の会長さんに質問をしながら、上手に盛り立てて話を引き出しながら進められました.
講演には慣れていないが実際に活動を行い、貴重な験をお持ちの方に登壇していただく
ためにはよい工夫でした.


 近藤先生のウイルスの講演は,保全,植え戻し等で必ず直面する問題でもあります.
実際に実践されている出席者も多くおられたことから,質疑も活発で,なかなか好評でした.



 寺峰先生のように,写真の展示と講演が一体となる事で,自生地でのランの様子やそれに
まつわるエピソードの紹介等もあり、野生ランに対する理解を深めて頂くためには非常に
良かったと思います.



 懇親会には16名が参加,和やかないい雰囲気の会となりました.会としては30代の方も
参加し若手の新鮮な意見を交換することができました.また,店の雰囲気,料理の質・量とも
納得のいくものでした.