2012. 7.22


植え込み材料 
「洋ランソイル」 の紹介

JPA会員 別所和敏

 パフィオの植え込み材料として何か良いものは無いか?と常に考えているのは私だけではないと思います。JPAの情報でオーキッドベースが良いと言われれば早速取り寄せ、特に生育に問題のあったhangianumemersoniiを植え替え、期待しましたが我が家では結果は良くなく惨憺たるものでした。温室の条件や水やりの条件は皆個人個人で違いますので誰も結果が良いというものを求める事には無理があると思います。また、短期の結果良くっても、長期に渡って見てみないと結果はでないものと思います。

 そんな中、キタ・プラント(香川県綾歌郡)の「洋ランソイル」とめぐり合い、短期ではありますが、かなりの好結果を得ることが出来ましたので、皆様に紹介して種々の条件で検討してみて良い植え込み材料ではないかと思い、紹介したいと思います。

 詳細はキタ・プラントのホームページを参照ください。
 http://www005.upp.so-net.ne.jp/tenken/

材料は松の粒状表皮(松の表皮を粉砕し、粒状にしたもの)に粒状パーライトを配合したものです。業者の説明では洋ランソイルは松の表皮を極小粒状に粉砕することによって、驚異的保水量を実現しました。同時に最良質の松の表皮は内部に水を含むことなく、大粒硬質パーライトは内部に水を吸水することなく、驚異的に水を排水し続けます。又、極小粒状松皮間の無数の気孔が、パーライトの内部の無数の独立気泡が、多量の空気を含有し続けます。洋ランソイルの優れた保水性、通気性、排水性は洋ランの特質にマッチしたものです。とあります。

 私の所でテストしたのは@今にも枯死しそうなwardiiOkkata’ A成長の止まってしまったhangianumの実生苗 Bだんだん小さくなってきたemersonii の3点です。実験を始めたのは3月下旬ですのでまだ4ケ月足らずですが、目についたのは植え替えて2週間で凄く元気に生育してきた事です。ビックリしたのは大切にしていたwardiiOkkata’が植え替えた時点では死んだような古い根しかなかったのが3ケ月で画像のように何と太い新根が沢山出ていた事です。hangianumemersoniiも目立って元気に新葉が出てきました。まだ、この段階ですが、とても良さそうな植え込み材料ですので現在は、micranthumbellatulumcallosuminsignerothschildianum、整形花と範囲を拡大して実験中ですが、今の所、我が家の管理状況に合う材料なのかとても良い結果が出ています。


        @wardiiOkkata’の3ケ月での発根状況

        




         AT氏の実験10ケ月での整形花の発根状況
          

           

          価格は「洋ランソイル」 10L・・・・・・1,260円(送料別)
                        40L・・・・・・2,415円(送料別)
         申込み:天健へ