AJOS 2017年5月例会から

長尾 憲佑 (KENYU NAGAO)
写真1
Paph. (Angel Hair×Jerry Spence)


写真2
Paph. lowii (mini type)

写真3
Paph. Saint Speratus 'Aki-Phbr'

1 Paph. (Angel Hair×Jerry Spence) 和田 洋
模様がはっきりくっきりしており、花形良い。生長が遅い交配なので時間はかかりそうであるが、作り込むと良い花になりそう。

2 Paph. lowii (mini type) 石橋 洋二郎
あまり見たことない小型のローウィー。鉢の大きさは掌の乗るくらいのサイズで開花している。面白い。

3 Paph. Saint Speratus 'Aki-Phbr' 寺田 昭廣
ペタル、ドーサルが巾広くフラットな展開が際立ち、ステムの間隔も調整したかのような綺麗に整列していた。
3つの展示会で高い評価を受けていたが、花間がもう少し伸びればトップを取れる優秀花。








写真4
Paph. Dick Wagner


写真5
Paph. superbiens
写真6
Den. aurantiflammeum

4 Paph. Dick Wagner 斉藤 保
赤紫色が花全体に濃く発色しており珍しい。ディックワグナーの苗が販売されている場合、このような色彩の花が花見本に使用されているが、中々発色の際立ったものは咲きにくい。

5 Paph. superbiens  澤井 眞史
ver. curtisiiと思われる個体で、ハワイでの実生と思われる。大輪花が良く咲いている実生のようです。リップの際立ち具合は、本種の良さが引き出ている。

6 Den. aurantiflammeum 池上 綱子
花色が人目を引くデンドロですが、夏の暑さに弱いのが玉に瑕です。








写真7
Den. densiflorum


写真8
C. schilleriana

写真9
C. schilleriana

7 Den. densiflorum 和田 キミ子
濃いめな黄色でコンパクトな株姿が良い。インド産のデンシフローラムに良く見られるタイプ。多くの房を同時咲かせられれば、まとまりの良い姿になるでしょう。

8 C. schilleriana 小泉 邦夫
今までに見たことない16cmオーバーの極大輪花。花弁と唇弁の発色も良いため素晴らしい。株も徐々に作上がりしており鉢からはみ出したぐらいが最も立派な株になっている。今後の成長にも期待。

9 C. schilleriana 伊東 忠夫
こちらも濃色な色彩で色のノリ方が良い。8番のシレリアナと同じ国産実生であり、他にもいくつか展示されていたが、良個体が咲いている様子。こちらもまだ株が小さかったため更なる成長に期待。








写真10
Papilionanthe teres 'Ohyamazaki'


写真11
Papilionanthe teres 'Grandiflora'
(本年世界らん展にて)




10 Papilionanthe teres 'Ohyamazaki' 中島 文子
加賀正太郎の愛培株として '大山崎' という名が付けられた有名な個体。通常は縦に細長く伸び、温室に入りきらなくなるのですが、この株は大変思向ある仕立て方で面白い。

【編集部追伸】この仕立て方は、斉藤会長が考案したテレスの側枝と花数を増やす栽培方法である。テレスは脇芽が出にくいため、大株作りをするためには、素直に上に伸ばさない、強い光を当てる事が重要とのこと。中島様はこのアドバイスを実行し、あんどん仕立てにすることで側枝を増やして大株にしている最中の3年目。

写真11は斉藤会長の大株で18年目。上手く側枝を増やせたことでここまで立派な花を着けることが出来る。正に性質を知り尽くした栽培者ならではの技術!



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