パフィオペディルムの新品種(その16)

NO. 16 Paph. x mindanaense (ミンダナエンセ)

 パフィオペヂルムの新種、ミンダナエンセがゴラムコ氏(Andres S. Golamco, Jr.)よりWaling Waling Review に記載されましたので紹介いたします。この新種はフィリピンのミンダナオ島で発見されたもので、もともと1997年に採集された新種アナイタム(Paph. anitum) の中に濃色の個体があるとして'レッド・タイプ'と記入されていたものでした。これらが花を咲かせた後、検討した結果、実は、おそらくアナイタムとスーパービーンズ(Paph. superbiens) との自然交雑種であろうと考えられ、Paph. x mindanaense という名称で記載されることになりました。このニュースはドイツの友人から12月10日に送られてきたものです。 

チェックポイントは次のような点に要約されます。
1)パタルはアナイタムよりちいさい。
2)葉の上部表面は明るいが斑が認められる。
3)葉の広がりはス^パービーンズに似て、端に向かって平坦に展開する。
4)葉の先はやや尖っている。
5)葉の基部にはスーパービーンズと同様に、紫紅色の色彩が強く現れている。
6)アナイタムもスーパービーンズもミンダナオ島の同じ地域に分布していることから、両者間の交雑は十分に考えられる。
等です。

Paph. x mindanaense (ミンダナエンセ)(その2)へつづく

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