パフィオペディルムの新品種(その26)

NO. 26 Paph. viniferum ( ビニフェラム )

ビニカラーのカロッサムに新しい原種名を記載

 我々がビニカラーカロッサムとして馴染んできた株を、従来のカロッサムとは異なったビニフェラムという別種として認識し、新しい原種名を用いることが、ハロルド・クーポウィッツ博士(Dr. Harold Koopowitz)とノリトハセガワ氏(Norito hasegawa)により提案されたことが、オーキッド・ダイジェスト(Orchid Digest, Oct-Nov-Dec., 2000)に掲載されました。

 現代のモーデータイプのパヒオペディルムの作出に大きな役割を演じてきたパフィオペディルムがあります。以前、カロッサム’ジャック’として知られ、いわゆる普通色(フレームカラー)の花を咲かせるモーデータイプのパフィオのさらなる展開によく用いられてきた。’ジャック’の花の色彩はビニカラーという名前で知られるように、極めて強い紫紅色を示す。しかし、この’ジャック’は他のビニカラーのカロッサム、現代のビニカラーパフィオの生みの親となった’スパークリング・バーガンディー’FCC/AOSと混同すべきではない。 ’スパークリング・バーガンディー’は本当のカロッサムで、カロッサム’ジャック’はこれとどこかが違う。
 少なくとも、我々はこの原種に属すると考えられる4つの異なった株を精査した。その結果、これらはいわゆるカロッサムとよばれる原種とは異なったカテゴリーの原種であることを確信した。そして、パフィオペディルムの属や亜属についても考慮した上で、この原種をカロッサムとは異なる新たな原種に格上げすることを決心した。

Paph. viniferum
Paph. viniferum の写真が届きました。

Paph. viniferum ' Jac ' と Paph. callosum

Paph. viniferum ' Ebon '

Paph. viniferum ' Quintes '

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