新しいフラグミペディウム、ブラジリエンセ(Phrag. brasiliense)が、2003年、robert-Jan
W. Quene と Olaf Gruss により、オーキッドダイジェストの4号(Oct-Dec)に記載されましたので紹介する。
ブラジリエンセ(Phrag. brasiliense)は、20年以上も前、テイラー・オーキッドがブラジルから輸入したものを、10~12年前にオーキッド・リミティツドの
J. Fischer が2本のラベルがない株として手に入れたとのこと。輸入当初、Phrag. roezlii と思われていたが、株柄やポーチに見られる斑が強く認められることからPhrag.
vittatum だろうと思われた。また、Phrag. longifolium との自然交雑種の疑いもあったが、実際に交配したものと比較すると大きく異なることから、その可能性も否定され、さらに、Phrag.
vittatum の変種として考慮したこともあった。そして、熟考の末、新種とするに至ったとのことだ。
ブラジリエンセ(Phrag. brasiliense)はPhrag. vittatum と似ているが、異なっている点は、大柄で、Phrag.
vittatum の葉より長く(2~3 x 60 cm)、また、花柄も120cmほど長く伸びて枝をうち、24輪まで花を咲かせた記録がある。オワーセパルはポーチより短く、ポーチの内側への巻き込み表面には非常に明確な斑が密に認められるなどである。
皆さんも、ご自分の古いコレクションを念入りに精査してみては如何でしょう。怪しい(?)株が、見いだせるかも。
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