整形交配品種

 整形交配品種はそれほど力を入れておりません。でも、将来の交配のため、1年に1つ2つは交配し、優良な個体を選別しょうと思っています。最近は、整形交配品種と原種や特殊交配品種との交配が見られるようになり、今後も人気は続くものと思われますので、整形品種の選別も怠ってはならないようですね。私のコレクションのなかには、有名な品種がほとんど無いのが特徴です。貧乏で買えないのが、その最も大きな理由です。

Paph. Hahakigi ( Amandahill x Kiritsubo )( 新登録 )

また、私の交配からなかなか良い花が選別されましたので紹介します。1994年の交配で、赤色整形花のアマンダヒル(Amandahill)と黄色整形花のキリツボ ( Kiritsubo ) との交配です。濃いオレンジ色の花を狙いましたが、花色は期待通りではありませんでした。でも、とても良形の個体がいくつか選別されました。

 ' Maki '

' Maki's Dream '


とても興味ある私の交配(1993年交配)の中から、期待通りのすばらしい花が咲きましたので紹介します。実は3株選別し他のですが、いいものから2つは既に交配に用いてしまい、写真を撮るのを忘れていました。結局、写真を撮ったのはアンダードーサルが奇形(2つに分かれている)で、交配には用いなかったものです。自分で交配して作った整形のフォールトーンカラー(Paph. Shawnee = Winston Churchill x Inca )の選別個体とサイキ( Paph. Psyche = bellatulum x niveum ) の交配です。Mrs. Kayoko Tanaka として新登録しました。

Paph. Mrs. Kayoko Tanaka ( 新登録 )
 ( Shawnee x Psyche )

この交配では期待通りのピンクの花を咲かせる。ピンクの色彩の程度には個体差があり、さらに濃色で全体にピンクを帯びているものや、ピンクの細点にを全体に散らすものなどがある。ピンク系の花の作出としては成功した例と言えよう。

'Kayoko '

' Maki's Happiness '

1998年の春に初花を迎えた私の交配から、すばらしい花が続々と誕生しましたので紹介します。これは私が登録したヤドリギ(Paph. Yadorigi ) とアクラメーション(Paph. Acclamation)との交配です。この交配では、ほとんどクズ花が出ないほどの安定した優良な花を咲かせるようです。選別個体はまだたくさんあるのですが、その一部を紹介します。最近、Ikazuchi(雷)と登録しました。

Paph. Ikazuchi  ( Yadorigi x Acclamation )

ここに紹介する花は全て同じ交配から生まれた兄弟(姉妹)です。

' Maki '

' Maki-Chan '

' Maki's World '

' Maki's Happiness '

' Dreamy Maki '

' Maki's Spotts '

' Maki's Mint '

' Maki's Birthday '

' Maki's Toy '

' Maki's Spotts '

' Maki's Giraph '

1999年度に新たに選別された同交配の兄弟たち

' Sweet Maki '

' Mamki's Anniversary '


Kiritsubo  'Dreamy Maki'  (Ozark x Bit-O'-Sunshine)

キリツボのなかでも、最も整形の優良選別個体。

Kiritsubo  'Makichan'   (Ozark x Bit-O'-Sunshine)

前者のような丸形ではないが、バランスのよい、すっきりとした花を咲かせる選別個体。

Via Ikaruga            'Dreamy Kanako' HCC/AJOS  (Amber Chrome  x          Via Muchos Ninos)

フォールトーンと黄色の整形品種交配。もともとこのような交配では、いわゆるゴールドカラーとよばれる色彩を求めた交配であるが、いろんな色彩の花を咲かせる。

Orchilla 'Chilton' FCC/RHS (Redstart x Paeony)

かつての銘花であるが、なかなかこのような濃色で大型整形花を咲かせることがない。このような状態で咲けば、今でも赤花整形品種のトップクラスとなる。
Meadowsweet ' Purity '
( Chilton x F. C. Puddle)

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