皆さんによる意見・希望・質問コーナー

 一般の皆さんによる、意見、希望、質問とそれに対するご返事をを掲載するコーナーです。写真を付けた質問なども、お待ちしています。希望される方は、メールでお送り下さい。若干の編集を加えることがあるかも知れませんが、その内容と返事を公開いたします。ただし、質問そのものに問題がある場合には公開できないことがありますが、ご了承下さい。お待ちしております。

久保佐知恵(Kubo Sachie)さん

Q:うちのランで気になるのがたくさんあります。お手数を取らせてしまいますが、アドバイスをいただけますでしょうか?よろしくお願いします。ラン歴:1年4ヶ月でファレノとデンファレ以外は初めての夏越し。

写真(左)はオンシジウムです。同じムシがパフィオにもいるときあります。葉の傷とこのムシとの関連は不明です。写っている葉は新しい葉ですが、伸びはじめてすぐにこうなってしまいました。体長1mm位の黒いムシで逃げ足は速いです。飛びません。たまにじっとしていて、逃げないときもあります。逃げるときは葉の隙間に入ります。

問題のぐったししているパフィオの葉です。たくさんいた黒いやつはまだ復活してませんでした。傷の状態は次のページに記載されている本村さんの質問の分と同じかもしれません。今回、パフィオは初めての夏越し経験で、しかも7月〜9月にかけて、4回留守にしました。お皿に水をためも、家に帰るとカラッカラ状態で、毎回焦りました。これが引き金でしょうか?こうなったら、即植え替えたほうがいいのでしょうか?
デンファレの葉です。黒い光るもの以外に、キャラメルの混ざったヨダレを垂らしたような薄い半透明のやや光沢があるものが付いています(真ん中より左寄りのやや下側)。これも水ティッシュで拭くと落ちて、特に傷は見当たりません。ここまでのものは、根元は同じものかもしれません。いままではスミチオンやケルセンをまいてました。これでいいんでしょうか?ひたすら散布し続けるしか方法はないんでしょうか?

夏場にある日気がつくと、葉先が茶色くなってました。2ヶ月かけて1cmほどになってきました。バックリードなんですが、病気の説明にあったカビによるものでしょうか?すぐに切って、薬を塗らなければまずいでしょうか?茶色い部分は最初から乾燥していて、葉の上の白い粉状のは、水の染みなのかなんなのかわかりません。雨がかかった以外は上から水をかけたことはありません。他の葉には同じ症状はありません。次の全体像写真の反対部分の葉の茶色い部分は入手したとき(3月)からあって、そこだけ枯れたようになってます。

 右の写真はかなり重傷なエピデンドラムの葉です。かなり光沢がある黒い1mmに満たない点がポツポツでます。水で濡らしたティッシュで拭くと、そのままの姿で外れてきますが、ティッシュの上でこすると、たしかに前述のパフィオについている微細なやつと同じように水に広がります。放っておくと(気が付かないでいと)、やがて葉の裏全体が黒まだら状態になります。葉がしなびたような感じになります。このエピデンドラムは気づくのが遅かったため、株全体に広がってしまい、出たばかりの高芽もほとんど被害にあってます。1週間前に薬をまいても、バルブが混んでいるためかかなり残留していて、今年の新しいバルブは葉裏がボロボロです。かわいそうですが、他のランのためには処分すべきなんでしょうか?9月に咲いた花は半数以上が奇形(花弁の数が足らない)でした。なにか関係あるでしょうか?ラヂカンス系のプリティレディです。

中央の傷にたかっている黒い微細なやつは、水に濡らしたティッシュペーパーで拭くとティッシュが茶色く染まります。水溶性か微細で水に広がるかどちらかだと思います。次のも色は茶色いですが、同じです。拭き取ったあと、その部分が白く色が抜けます。
A:ウーム・・・! 送って頂いた写真を拝見すると、いくつもの病虫害が混ざり合って現れているようです。簡単にお答えすることが難しいのですが・・・先ず病害虫を列挙しますと、1)ダニおよび、詳しい種類は不明ですがカイガラムシによる食痕。2)黒い虫はおそらくスリップスと考えられます。1)と2)は意外にやっかいな害虫です。3)カビが原因となる疾患が2種類。見た目通りの名前が付いている葉先枯れ病と、ダニの食痕に発生しているスス病のようなものでしょう。何れも、細菌によるものではなくカビによるものと考えられます。
 さて、対策なんですが・・・。基本的には薬を播く他にしようがないのですが・・・。私のHPのパフィオの病虫害をご覧になり、殺虫剤と殺菌剤を混合して噴霧することになるでしょう。春からの生育期に風通しが悪く、乾燥状態が続いたような経験があるのではないでしょうか。幾つかの株でこのような症状が出ていることは、おそらく、お持ちの他の株全てに多かれ少なかれ同等の疾患に感染していることが予想されます。株をできる抱けよい環境で栽培することと、気長に消毒を続けて下さい。害虫も、カビの仲間もシツコイです。カビによる病障害はゆっくりと進行するため、あまり気にされない方が多いようですが、ゆっくりと広く進行するだけでなく、株の勢力をジワーッと失わせていきますので、気が付いたとき(重症になったとき)には、取り返しが付かないことが多いのです。病障害に対する対策は、治療より予防が基本になりますので、今後はくれぐれも予防対策に力を入れて栽培することをお勧めします。

次に続く

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