ハノイの園芸家(その4)

ハノイから最も近い山は、ハノイから西へおよそ100km、車を飛ばして2時間くらいのところにある。山の近くにあるタム・ダオという町に住むキムさん(写真)は国営の農林技術・移植応用センターの所長さんだ。山に入ったときに趣味の蘭を持ち帰り、センターに作った圃場で栽培している。
栽培している蘭は、シンビジウム、デンドロビウム、バルボフィラムなどがほとんどで、パフィオペディルムは一株も見られなかった。ベトナムに分布しているパフィオの写真を見せて、近くの山にあるパフィオについての情報を聞いたところ、見かける花はエスキュロレイとデレナティーだと言う。ほんとかしら。何しろ株を見ていないので、今のところは話だけにしておこう。写真は、彼の圃場で栽培されて種々のバルボフィラム(種名は解らない)。私にはあまり興味がない・・・。
花が咲いていなかったので、品種の同定がほとんどできない。ベトナムにはいろんなバルボがあります。

キムさんと直接関係ありませんが、近くの山で見つけられたという不明の品種。何でしょう。株は、Phalのparishii var. lobbiiやPhal. chibae によく似ている。勿論大きさもほとんど同じ。花のサイズはN.S.が1cm弱くらいです。ほんとに何なんでしょうね。

この花はKingidium deliciosum だそうです。
(ドイツのオラフ・グルースさんより)

(2)サイゴンの園芸家につづく