ハノイの園芸家(その2)

ハチャイの園芸家(1)

ハチャイの農村地帯に住む園芸家を訪問しました。ベトナム北部地帯からランを採集して帰り、ハノイの市民やホーチンに販売しているそうです。ここベトナムでは、ランも自然の花の一つ。でも、チョイと高い花のようですが。

まず、目に付くのはほとんどがデンドロビウムです。ベトナムには本当にたくさんのデンドロビウムが自生しており、ベトナム固有の変種が多いようです。

ちょうど我々が訪れたときに、今日持ち帰ってきたという山採りされたパフィオのエスキュロレイが山のように積んでありました。’輸出できないのに、こんなに採ってどうするんだろう’と思い、訊ねてみると、ホーチミンからの注文だそうです。株はかなり傷んでおり、山間の住人に依頼して集めたようです。だいぶ長い間放置されていたように見受けられました。

ハチャイの園芸家(2)

ハチャイの町中に住む園芸家は、敷地の庭を改造した栽培場を持っています。5坪程の狭いところですが、ランはギッシリと詰まっていました。この人も、自ら山に入ってランを採集してくるそうです。

ここも、ほとんどがデンドロビウム。シンビジウムも少し・・・。シンビは香りがいいことから、最近ハノイでも人気が高まってきたとのことです。どこでも同じですが、葉に斑が入ったものは通常の数十倍の価格で取引されているとのことでした。

棚の下には、パフィオのグラトキシアナムがたくさん栽培されていました。平均的に葉が大きいようです。 パフィオ・エマーソニー(Paph. emaersonii)この園芸家により、昨年(1997年)12月、ベトナム北部ナパ州で発見された。ベトナムでは新発見である。この葉を見たときには、思わずオーッと声を上げてしまった。(ベトナムのパフィオペディルム参照)

ハノイの園芸家(その3)につづく