効果のまとめ
(1)水が劣化しにくいので、水替えが少なくて済む。
(2)水が活性化されるため、水槽の中の生物(魚だけでなく水草も)の元気がよい。元気がよいと言うことは、餌をよく食べ、生育はやい。
(3)多孔質のため、硝酸バクテリアなどの水に含まれる腐敗性物質を浄化するバクテリアの住処となる。
(4)いわゆる、’水がこなれる’という現象を短時間で達成すると思われる。特に、海水魚飼育のための人工海水には有効と思われる。
実例1. 淡水魚の場合

 グッピーなどの水質に敏感な熱帯魚の飼育には有効である。また、水槽内で生育しにくいと言われる水草の成長にも有効。アマゾンソードプラントやスプライトなどは短期間で大きく成長し、前者は1年たらずで、60cm水槽一杯にまで育った。
実例2. 海水魚の場合
 海水魚の飼育には、さらに大きな効果が見られる。先にも述べたように、人工海水を作るのが実に簡単と言える。さらに、驚くべきことは、水替えの容易さである。上記写真の60cmの普及型水槽では、14ケ月間、水替えをしていない。減った水は、気が付いたときにバケツに取った水道水をそのまま加えるだけである。もちろん、アク抜きもしていない。
 60cm水槽でも、たくさんの魚が飼える。おそらく、セラミックスにバクテリアが増殖しやすく、よい住処になっていることが予想される。最もたくさん飼っていたときで、大型ヤッコ(親) 2匹、小型ヤッコ 3匹、 チョウチョウウオ 1匹、 ナンヨウハギ(親) 3匹、その他 3匹 です。 海水魚の飼育に経験のある人なら、必ず’ウソダー’って言われるでしょうね。私の周りの人も簡単には信じてもらえなかったほどです。さらに驚くことは、これらの大型魚はすべて、幼魚から大きくなったものです。水槽が小さいものですから、いきなり大型魚を入れるわけには行きません。是非、おすすめします。

注 意

 セラミックスは魔法の石ではありません。セラミックスを使うからと言って、何でも安易に考えてはいけません。熱帯魚を飼育する常識はわきまえて下さい。例えば、熱帯魚を飼育するにおいて、いまでは、硝酸バクテリアなどの繁殖が不可欠であることが解っています。自然増殖を待つのも良いですが、バクテリアの添加(市販のものか、成功している水槽の汚れた化繊濾過材を使用する)などを忘れないことです。また、海水魚の飼育では、いきなり、たくさんの魚を入れるのは禁物です。バクテリアの増殖にあわせて、ゆっくりと増やしていきましょう。また、病気に対する対策も、確実に・・・。基本は、セラミックスを飼育にうまく利用することです。常に、自分なりの工夫を凝らして下さい。

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