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Sc. Beaufort 'Elmwood'
Sc. Beaufort = Soph. coccinea x C. luteola (1963) Registered by Casa Luna's

Sc. Beaufort

〔交配親〕
C. luteola x Soph. coccinea

〔特 徴〕
草高は約10cm。コクシネアの血統を引き継いで低温には強いがやや暑がりで強くはありません。また、強光線にも葉焼けし易いので遮光には特に気を配ったほうが良さそうです。本種は黄色ミニ種の交配親として多用されていて、優れた交配種がいくつも作られています。開花は冬で花の寿命は3週間程度。ミニカトレアの紹介記事などでビューフォートが1鉢からたくさんの花を咲かせている写真をよく見ますが、素人には容易ではないと思います。比較的水分を多く欲しがる種類であると紹介されています。かつてはビューフォートが初心者向きとして販売されていたこともありますが決して易しくはありません。カトレア栽培が今ほど一般家庭にまで普及していなかった頃、しっかりとした設備を用意できる趣味家にとっての入門種だったのでしょう。私のように一般家庭の普通の部屋で楽しむなら、その交配種でもっと栽培しやすいフェアリーランドやミリオンキッスを選んだほうが良さそうです。その他、Pot.ルナ ジューンやPot.メモリアル ゴールドもビューフォートを片親にもつ黄色花。ミディーカトレアで少々大きくなりますが、ビューフォートにとても良く似た素晴らしい黄花を咲かせます。

〔入手先〕
写真の個体は1996年にサカタのタネの通信販売で購入したElmwoodです。
その他、茨城県つくば市の花木センターでSc. Beaufortの別個体 'Claire'を手に入れました(1994年)
ElmwoodよりClaireの方が花は小ぶりですが株はよく増え強いような気がします。

 
〔育て方〕
  • 植え込み : 2〜3号鉢にミズゴケ植え。温室がなくても成長は比較的良好です。コクシネアと同様、できれば毎年新しいミズゴケで植え替えたやった方が良さそうです。
  • 置き場所 : コクシネアのほど暑がりではありませんが4月下旬〜11月中旬までは直射日光を避けられる庭木の枝などにぶら下げて少しでも株の温度を下げる工夫をしてやりましょう。冬の間は室内に取り込みますが出来るだけ明るい環境におきます。5℃程度まで耐寒性がありますので、関東地方なら窓辺に置きっぱなしでも枯れてしまうようなことはありません。
  • 水と肥料 : 水を好むようなので、6月から10月までは毎日たっぷり水をあげましょう。朝よりも夕方気温が下がってからあげたほうが良いようです。鉢が小さいので7月と8月は早朝と夕方の1日2回潅水した方が良さそうです。室内に取り込んでいる間は、ミズゴケの表面がカラカラに乾いたら潅水してください。肥料は5月〜7月上旬まで。2000倍に薄めたハイポネックスを1週間に1回、水やり代わりに与えています。
〔栽培履歴〕
1985年冬 初めてビューフォートを通信販売で入手。一度も開花させられずに2年ほどで枯らしてしまいました。
1994年 Claise入手。何度か株分けを経て現在に至っています。
1996年 Elmwood入手。何度か株分けを経て現在に至っています。
2000年4月 植え替え エルムウッドは4鉢、 クレイアーは3鉢栽培中
2000年12月 クレイアーに2輪の花が着く
2001年7月 エルムウッド1鉢にツボミが。。。暑いけど咲いてくれるかなあ。。。。→ やっぱりダメでした。
2002年1月 エルムウッド1輪開花 クレイアー1輪開花
2003年7月 去年コルクに着けた株も成育中
 

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