2000年5月のカトレア


ドラムビートの新芽 Lc. ドラムビート’トライアンフ’の新芽

 無加温栽培では冬咲きのドラムビートも3月から4月にかけて開花しました。4月下旬に花を落とすと、少しずつ新芽の成長が始まります。5月中旬になってようやく子供の小指の先ほどの大きさに膨らみました。もうちょっと新芽の成長が進んだら春の植え替えを行なうつもりです。私のドラムビートは5号の素焼鉢とミズゴケの組み合わせで栽培していますが、洋蘭用のコンポストならたぶん何にでも適応してくれると思います。
 初心者の方にちょっとだけ注意があります。洋蘭栽培で使う素焼鉢とは、普通の園芸店に素焼き鉢と称して置いてある硬く焼いた駄温鉢とは別物です。駄温鉢は蘭用の素焼鉢と比べると通気性が悪いので、ミズゴケなど保水性の高い素材で植えこむと根腐れの原因になります。素焼鉢は潅水すると鉢の側面から水が染み出てきますが、駄温鉢は染み出しません。また素焼鉢は軽くて簡単に割れますが、駄温鉢は重くて丈夫です。最近ではホームセンターなどでも蘭用素焼鉢を見かけるようになりました。お間違えないように。
Slc.モーニング グロウ ’ヒトミ’の新芽

 4月中旬頃、通勤途中のホームセンターで花後の特売品として手に入れたモーニング グロウ。新芽がようやく動き出した程度でしたが、化粧鉢のミズゴケが痛んでいたので、少し早めに抜いて4号の素焼鉢に植え替えました。植え替え後の管理の基本は、「3週間程度は鉢に直接水を与えずに葉水のみ。そうすると新しい元気な根が3cmくらい伸びてくる。鉢への水やりはそれから。」と一般書には写真入で書いてあります。だけど、立派な設備を整えた趣味家の栽培環境ならいざ知らず、私のように普通の部屋で栽培している方のカトレアは湿度不足でそんなにグイグイと新根を伸ばしてこないと思います。植え替え後、そんなに頻繁に葉水をかけてあげられないので、私は10日後くらいから水をあげちゃってます。それでも、それが原因で枯れてしまった記憶はないので、たぶん大丈夫でしょう。
モーニンググロウの新芽
木にくくりつけたミニ ミニタイプは木にくくりつけて栽培してます

 庭のライラックの木の幹に針金を使ってくくりつけました。もしお庭に適当な木をお持ちなら、手軽にカトレア栽培に適した環境を用意できます。木の枝にぶら下げれば風通しは抜群。木漏れ日チラチラでカトレアは居心地よさそうです。木に吊るしたミニは2〜2.5号の素焼鉢。晴れた日にはたった1日でカラカラに乾いてしまいます。5月でも潅水は毎日必要です。新芽を伸ばし始めたら、2000〜5000倍に薄めたハイポネックスを2週間に1回くらいあげると良いでしょう。肥料は控えめに。特にミニにはあげ忘れるくらいが適当だと思います。
 左の写真では良くわからないと思いますが、左よりSl.オルペッティ2鉢、Sl.サイク、Soph.ウッティジアナ、Soph.アリゾナです。
ミニをヘゴ付けにしてみました

 何年栽培してもコクシネアを上手に育てることができません。コクシネア栽培のコツについていくつかアドバイスを戴いております。「ヘゴ付けが良いかも。」というお話もありました。そこで今年はダメ元でヘゴ付けに挑戦することにしました。左と真中がコクシネア。右がSl.オルペッティです。オルペッティはコクシネアよりずっと強いので、たぶん大丈夫じゃないかな〜と、軽く考えてます。
 ヘゴは園芸店で観葉植物用の3cm各くらいのものを買ってきて、写真のように適当な大きさに切りました。ミズゴケを少し敷いてミニを置き、洋蘭用のビニタイで縛り付けてあります。ヘゴに針金を通して裏庭の朝日だけが当たる日陰にぶら下げてあります。晴れた日には朝と晩の2回、ジョーロで水をかけてます。
ヘゴ付け