2001年2月のカトレア


今年も綺麗に咲きそろいました

 
私の大切なミニカトレア達。今年の冬も揃って元気です。軟らかい自然光がさす庭での記念写真ですが、普段は2Fの出窓を明るく飾っています。レースのカーテン越しに花を部屋側へ向くように並べると、逆光線が透過した花弁は透き通る様に輝きます。その美しさをそのまま画像で伝えたいと思うのですが、残念ながら私のテクニックでは、ちょっと。
 左の写真は曇天の日中、ほぼ逆光で生垣をバックに暗く落ちるポイントを選んで撮影しています。
Lc.ドラムビート 'トライアンフ'

 私の家に来て9年になるドラムビートです。今年も2輪の大輪を咲かせてくれました。カトレアが '花の女王' と呼ばれる所以をこの花をもって語ってくれる整型花です。ミニ種から洋蘭栽培を始められた方々の中には、'大輪花は自分の手にはおえないのでは' という先入観をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?でも、品種さえ選べばそんな心配は無用だと思います。ドラムビートに代表されるスタンダードタイプの強健な交配種は、ソフロ系のミニ種と比べたらずっと扱いが楽で、豪華な花も約束したように咲かせてくれますから。
Sl. レッド ドール

 昨年2輪の花を見せてくれたレッドドール。春に2株に分けたためか、今年は1輪だけの開花となりました。Sl.サイクの血を引きペタルはコクシネアよりやや細身で質素ですが、育てやすいソフロ系ミニカトレアです。この株との付き合いは5年になりました。
Sl. レッド ドールのファミリー

 写真(左)は上で紹介したレッドドール。写真(右)はレッドドールとSl.サイクの交配種でレッドドールの子供にあたります。どちらの花もほとんど同じで、花だけでは甲乙つけ難いところです。が、強いてどちらかに軍配をあげるとしたら(右)の交配種に、と思います。株の強さと成長の早さにおいて交配親を凌いでいます。
 (右)の交配種は3年前に大阪大丸で行なわれた洋蘭展にて求めた株です。

Sc.フェアリーランド 'レモンパイ'

 レモンパイは今年も開花してくれましたが、ちょっと期待はずれでリップに色が入ってしまいました。花弁にスポット状の滲みが入った花も混じっています。レモンパイは株のコンディションで咲く花にいろいろな変化が出やすい個体であるような気がします。昨年も同一の1株からクリアーなレモン色の花と、スポットの入ったリップを持つ花の2種類の花が咲きました。フェアリーランドは花のバラエティーが実に豊富です。とても育てやすいこの花をあなたも是非一鉢手元に置いてみませんか?
Slc. ミリオン キッス

 堅実なミリオンキッス。昨年秋に4輪開花した株に、またまた4輪の花が咲きました。株の大きさはフェアリーランドとちょうど同じくらいのミニ種で、完全不定期咲きの素晴らしい園芸種です。成長が早くて、ほぼ4ヶ月サイクルで充実するバルブには、確実に2つのつぼみを着けてくれます。うっすらとピンクかかった花弁に赤いリップ。しかもノーズのクリーム色がなんとも言えぬ美しさです。この株との付き合いも8年くらいになるのでしょうか。この間、何度か分けては知人に譲っています。