(撮影:2003年5月 約6分)

Brazilian Travel 2003 の中から、
ミナス・ジェライス州ペキのワルケリアナの自生地です。
2000輪もの花が咲き誇っています。


◆以下、「ブラジル紀行2003」から抜粋

 「1年に二度花を付ける大木」

 ベロオリゾンテから西へ約150キロ、車で2時間ほどの丘陵地帯に小さな町があります。その町の名前は「ペキ(Pequi)」と言います。町の近くの待ち合わせ場所に、二人が待っていました。年配の方の左足には白い包帯が巻かれギブスで固定されていました。日本では最近見かけなくなった「カブト虫」に乗り換え、ギブスの足の運転で牧場の正に道なき道をジェットコースターに乗っているような感覚で揺られる事30分、やっと目的の大木がある丘にたどり着きました。

 少し離れた所に止めたためか、10mほどの高さに感じたその木は、近づく程どんどん高くなり20mはある見上げるほどの大木でした。その大木の枝にはワルケの花がビッシリと貼り付き「2000輪はある」との説明に、ただ感嘆の息を呑むばかりでした。1997年にギブスのジョゼさん(Jose Eustaquio Bortone)が偶然見つけたそうで、「真ん中辺りに白っぽい花が咲くけど、今年はまだだな」との事。周辺は殆ど伐採され高い木だけ残されていて運良くワルケが生き残ったらしい。ビデオをズームアップして見ると、花形はイマイチでした。

 木の名前はイペ(Ipe)で正式名称はタベブイア(Tabebuia)と言い、9月には本来の黄色い花が咲き、5月のラベンダー色と共に二度咲きの有名な大木です。有名と言ってもワルケの仲間内だけの話ですが、実物を見た人は極僅かしか居ない様です。この迫力は現地で見るしかないと思いつつ、気が付いたらデジカメとビデオを撮りまくっていました。


※撮影・執筆とも管理人
.2007.10.18